インファーネスひみつきち

考え事を赤裸々に公開します。指摘、批判、感想すべて受け付けます。読みづらい?そのうちそのうち直します。

形而上世界論なぐり書き

世界理解を望むとき、その本質を捉えようとすればするほど形而上学的な難解な問題が出てくることでしょう。ここで本質を捉えたい思いをこらえて、目に見える世界をそのまま眺めるという一見本質理解とは異なりそうな行動を取ってみます。すると形而上の話は…

ルッキズムよさらば。

書生「先生、私は絶望しています。この肉体に生まれたばかりに、私は人並みの喜びも得られそうにありません」 先生「君は以前、その人並みの喜びというものをひどく馬鹿にしていたじゃないか。そして君は僕に言ったよ。俗物の喜びなど真なる叡智と比べるにも…

呪われたポリュネイスと神秘主義者の物語

場面 テバイを離れ、一人荒野で生きるポリュネイス。彼はすでに威厳ある人の暮らしを捨て、汚れた一族の呪いを引き受け、目についたものを手当たりしだいに食っていた。そこへ神秘主義者が現れてポリュネイスの有様に惚れ込む。 ポリュネイス 俺は腹が減って…

世界構造についての考え

世界構造についての考え 世界と名のつくもの(この世界、フィクションの世界、仮想世界、等々)はありますが、その大半は世界の名に値するものと思われます。そしてそのような世界達の間にはある程度の構造が有るように思えます。一般的な感覚で言うと、例えば…

日常の範囲における”信頼”

ある制約によって他者を信じられずにいながら、信じられる対象を望んでいる場合、いかにして「信じる」という行為を獲得できるか。 そもそも「信じる」とは一体どのようなことなのだろうか。広辞苑によると「①まことと思う。正しいとして疑わない。②間違いな…

意味とはなにか 持論

意味とはなにか。この問はつまり「”意味”の意味を探ること」に他ならないがこれは一見変な感じがする。しかしここではそのことについては一切考えず”意味”の意味を探る。 意味を問うときそれは”何か”の意味を問うのである。そしてその”何か”とは様々なものが…

意識に対する態度

そもそも意識とは何であろうか。「ある者がありありと感じているそれ」と言ってみたらどうだろうか。これによると意識とは経験である。経験の対象ではなく経験そのものである。経験を経験たらしめている”それ”こそが意識らしいのである。更にこの意識なるも…

私の息子はアイスキャンディになって帰ってきた

「戦時中でも愉快な気持ちを忘れてはいけません。英雄がアイスキャンディになって帰ってきます!!」こんな宣伝のポスターを街で見かけたその日から、電話の宣伝用コールが何度もうちに届きました。そして数日後そのアイスを販売している会社からアイスキャ…

神話形成 持論 21年7月

私の知る限り神話には現象説明能力が有る。現象説明能力とは身の回りの環境(山や川動植物の有様など)や現象(天体の運動、月の満ち欠け洪水など)が何故そうなったのか、そうなるのか又どのようにそうなったのか、そうなるのかを”説明”する能力である。つ…

水面を見るのではなくて光を見るということ

「太陽できらめく水面が美しい」などという文句は聞いたことが有るだろうし、たとえなくても容易に納得できると思う。 私もそうでした。 一体いつこの文句を聞いたのかなど思い出せないほど自明でありきたりな文句に思えます。もちろん私は今までに何度も水…

科学誕生のながれ その4~神話の真偽性~

日常において、社会に根づいたいわば当たり前の知識の真偽は問いただされることなく真とされる。神話的、宗教的世界観の根付いた社会でも同様だろう。しかしこのような「出所不明の真」の真偽を確かめたがるのが哲学の人であった。では彼らはこの神話の真偽…

科学誕生の流れその3 ~神話の実用性~

歴史を見るに人間社会には多かれ少なかれ神話的、宗教的世界観が根ざしている。この世界観がどのようにして生まれるかは自明ではないが可能性の一つとして前回神話誕生の流れを説明した。それでは神話の根ざした社会の中では一体どのような科学っぽい活動が…

科学誕生の流れ その2 ~神話の誕生~

大昔の狩猟採集民、農耕民による科学っぽい活動の原動力を安定した生活を望んだことによるものと考え、そしてその目的が達成された時、彼らの科学っぽい活動は終わってしまうのだろうか。現実的に考えればそんなことはなく、異常気象などの不確かな自然の振…

科学誕生の流れ その1

「いかにして科学が生まれたのか」このことについて考えてみたいのだが、問題の中に含まれる生まれたモノである「科学」とは一体何なのかという問いは難問である。この「科学」なるものの正体を知らずに本題の問題を解くことができるのだろうか。どうも難し…